1日我慢したのだから1食はドカくいをしても大丈夫だ!
むしろ、1日頑張ったんだから思いっき食わせろ!
その気持ちは、よくわかります。
なんといっても、 一日たった一食ですからね。ガッツリ食べたいのも当然です。
ところが、次のような戒めもあるのです。
「食事の回数を、一日一度に限ってはいるものの、その 一度の食事では、満腹するまで食べる者たちがいる。これも消化という点からすると適切ではない。一度に 大量の飲食物をとると、胃はこれを消化できないので、 悪気を生じ、血液を汚す結果となる。それゆえ、彼らの寿命も長くはない。事実、一日一食とはいえ、その食事を満腹するまで食べた人で長生きした人を、私は 知らない」
これは、イタリア、ルネッサンス期に極少食で102歳の天寿をまっとうしたコルナロ翁の教訓です。
とりわけ、胃腸は朝昼抜きの断食状態。そこに、ガツガツ食べ物を入れたら、胃腸に負担になることは、 すぐにわかります。
だから、一日一食も、その量は腹八分にすべきなのです。
飽食で長寿は極めて稀
ちなみに、コルナロ翁は次のような疑問にも明快に答えています。
ファスティングとか一日一食というと、鼻で笑う人 がいます。
「無理して少食にすることはないんじゃないの? だって、100歳を超えても一日三食モリモリ食べて、元気いっぱいの人もいるじゃない」
これに対しても、コルナロお爺さんは、淡々と諭し ています。 「その主張には、二つの誤りがある。ひとつは、統計的にそうした幸福にめぐまれた者は、五万人に一人
もいない、ということである。また、もうひとつは、 そのような稀なばあいでも、最後になんらかの病気に かかって亡くなっている、ということである」
夜8時以降は食べてはいけない
それと、もうひとつアドバイス。一日一食にすると、どうしても食事は夜になりがちです。
ここで肝要なのは、夜2時就寝を守ること。
2時から夜中2時までは、細胞が生まれ変わるゴールデンタイム、だからです。
そして、就寝2時間前は、何も食べてはいけない。これも鉄則。
胃の中に何かとどまっていると睡眠の質が低下し、熟睡を妨げるからです。
つまり、8時以降は食事をしない。一日一食の夕食は夜8時前にすませることです。
「残業などで家に帰れないときも、夕食は夜8時まで にすませましょう。お弁当持参もおすすめです。私が よく作るのは、全粒粉や玄米糠、きなこ、ごま、豆乳、卵、フルーツなどを混ぜて焼いた滋養豊富なパンケーキ。
まとめてたくさん焼いて、冷凍しておくこともで きます。持ち運びも便利で、お弁当にぴったり。
できれば、残業はほどほどにして、翌朝早く出社してしまう方が仕事の効率もアップします。
そもそも、ダラダラ残業する男はデキる男失格です。
無理だったら翌日やればいい
家族や友人が、心をこめて料理を手作りしてくれることもあるでしょう。
そんなときは、一日一食だからなどと断らないで、その愛情料理をいただくようにしましょう。
何ごと完璧主義の人ほど失敗します。
2割の遊び残しておきましょう。
『絶対食べてはいけない』とガチガチに考える必要はありません。
友達と過ごして、愉快にテーブルを囲むことも必要です。
そのときは美味しくいただけばいいのです。食べすぎた.と思ったら、翌日にファスティングすればいいんです。すっきり元に戻ります
『無理せず、気楽にファスティング!』。
これを合い言葉に、楽しみながら、少食の快適さを楽しみましょう。
修行僧ではないのですから、ゆとりとユーモアをもってファスティングライフを楽しんでみることが大事ですよ!